私がニコニコに出会った理由は、ドラクエ10の公式放送がきっかけでした。
前からニコニコという動画配信サイトがあったのは認知していましたが、その頃小学生ぐらいだった私にはやはりアカウントの作り方すらも分からず、同級生の中ではyoutubeのほうが流行っていた気がします。(youtubeはアカウントがいらないから?)
それでも当時の僕はオンライゲームがなんなのかも全く理解しておらず、情報(ネット)にも疎かったので、公式放送の存在はたしか当時一緒にプレイしていた(今もドラクエ10は続けている)親父に教えてもらった気がします。
なので親父と一緒にアカウントを作った気がします。
そしてここで初めてニコニコ(生放送)を見る訳ですが、ここである疑問が生まれました。
ニコニコでyoutubeみたいに検索したらどうなるんだろう?
試しに検索欄に「ドラクエ」と検索してみる、するといくつかヒット。
そして適当にクリックすると、そこには信じられないような光景が広がっていました。
そこにはなんと、言い方は悪いですが、ただの一般人が"生放送"をしていたのです。(ドラクエ2のRTA放送だった気がする)
前からyoutubeは見ていたので、普通の人がゲームをプレイする映像は珍しくありませんでした。
しかし生放送、つまりリアルタイムでやっていることに驚いたのです。
そして配信画面の右を見てみるとコメントらしき物を発見。
「ん?つまりここは生放送だから、このコメントは今リアルに見てる人が何人もいるということか!」と、ここで理解します。
すかさず自分もコメントを打ってみました。
最初の記念すべきコメントは「今見に来ましたこんにちは」
そう、まだ「わこつ」も知らない時期です。
すると放送主は普通に「こんにちは」と返してくれました。
しかし自分は別の事に驚いていました。
それはコメントが音声で流れていることです。
今のなってはPS4にもついている、当たり前の機能「コメント読み上げ」は当時は衝撃的だったのです。
その人とまるで本当に面と向かって話してる気分になるので、自分にとって初めてゲーム好きの友達ができたような気がしました。
そして勿論ドラクエ10の放送もめちゃくちゃ見るようになっていきます。
ドラクエ10はご存知の通りオンラインゲームなので他のゲームと比べ、より放送主と関われるため【第4章】でも紹介した目立ちたがりということも相まって、どんどん色んな放送にお邪魔するようになりました。(言わゆる出たがりリスナー)
しかし色んなドラクエ10放送を見ていくうちに、ふとひとつのことを思い出したのです。
「このドラクエ10の画面に、この棒読みちゃん(コメント読み上げ)の音声が流れている光景どこかで見たことあるな」
先程私はニコニコに出会う前はyoutubeを見ていたと言っていましたが、実はyoutubeでもドラクエの動画は攻略を知るために見ていました。
そこで私はある動画に出会いました、それは「悪霊の神々最速討伐」と「ドラゴンガイア最速討伐」です。
その動画は言わゆる今でも行われている、ニコニコの転載動画でした。(生放送を動画化していた)
なのでここで初めて私は「あれはニコ生主の動画だったのか」と理解しました。
そして私はその生主に興味が湧いてきて、その方を探すことに。
どのぐらいの期間を得て、見つけたかは覚えていませんが、その人をようやく見つけることに成功した私は、その人の放送にも出るようになりました。
その方をここでは「Sさん」と呼ぶことにします。
当時Sさんはニコ生のドラクエ10配信の中でダントツのトップでした。(今もおそらく1位、2位を争う)
ついでに言うと、その配信者の元出たがりリスナー「Rさん」の放送にもよく出ていました。
その2人の放送によく出ていた私は、次第に少しだけ、自分が出たがりリスナーとして有名になっていきます。(おそらく悪い意味で)
しかし、有名になったと言ってもほんの1ミリ程度。
決してSさんの放送に出ている、他の有名プレイヤーや、他の配信者には敵いませんでした。
そして、当時の私はプライドが高く、その目立っている他のプレイヤーや、配信者に対して嫉妬心を覚えるようになってしまいました。(今も悔しいと思うことはありますが、昔ほどではないです)
ここでついに「自分も生主になって、もっと有名になってやる」と決意する事になるのです。
ですがここからが本当の地獄でした。
次回【第6章】厳しい現実。
このページで利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する画像の転載・配布は禁止いたします。
(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.